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経済学・経済政策難易度:

中小企業診断士 一問一答経済学・経済政策 第395問

問題

各プレイヤーが相手の戦略を所与として、自分の戦略を変える誘因がない状態を何というか?

選択肢

  1. 1ナッシュ均衡
  2. 2パレート最適
  3. 3支配戦略均衡
  4. 4コア

正解

1. ナッシュ均衡

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解説

ゲーム理論で、各プレイヤーが『相手の戦略は今のままだ』と前提したとき、自分だけ戦略を変えても得をしない——つまり誰も一方的に行動を変える動機(誘因)を持たない状態を「ナッシュ均衡」といいます。お互いが相手の出方に対する最適反応を取り合って釣り合った状態で、ゲーム理論で最も基本かつ重要な均衡概念です。 有名な例が『囚人のジレンマ』です。2人の容疑者がそれぞれ黙秘か自白かを選ぶとき、相手がどう出ようと自分は自白したほうが得になるため、結局両者とも自白してしまう。これがナッシュ均衡です。興味深いのは、両者が黙秘すればもっと軽い刑で済むのに、各自が合理的に動いた結果、全体としては悪い結末になる点。個人の最適と全体の最適が一致しない好例です。 関連概念と区別しましょう。「パレート最適」は、誰かを悪くしなければ誰も改善できない“効率的”な配分のこと。ナッシュ均衡は必ずしもパレート最適ではありません(囚人のジレンマがまさにそれ)。「支配戦略均衡」は、相手が何をしようと常に最適な戦略(支配戦略)を全員が持っている特別なナッシュ均衡で、すべてのナッシュ均衡が支配戦略均衡とは限りません。「コア」は協力ゲームで、どの提携も離脱して得をできない安定的な配分を指す概念です。本問の“誰も一方的に変えたくない状態”がナッシュ均衡です。

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