問題
次の均衡GDPの決定および変動に関する文章を読んで、下記の設問に答えよ。 いま、総需要ADが消費支出C、投資支出I、政府支出G、貿易収支(輸出Xマイナス輸入M)から構成される経済モデルを想定する。 AD = C + I + G + X − M 消費関数、投資関数、輸入関数はそれぞれ、C = C₀ + c(Y − T₀)、I = I₀ − ir、M = M₀ + mYとして与えられる。各記号は、c:限界消費性向(0<c<1)、m:限界輸入性向(m>0、c>m)などである。 (設問2) 文中の下線部について、輸出の変化に伴う外国貿易乗数として最も適切なものはどれか。
選択肢
- 11 /(1 − c)
- 21 /(1 − c + m)
- 31 /(1 − c − m)
- 41 /(c − m)
正解
2. 1 /(1 − c + m)
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解説
均衡条件Y=ADにモデルを代入する。Y=C₀+c(Y−T₀)+I₀−ir₀+G₀+X₀−M₀−mYを整理すると、Y−cY+mY=(X₀以外の定数項)となり、Y(1−c+m)=定数となる。 これより均衡GDPはY=(定数)/(1−c+m)と表される。輸出X₀が1単位変化したときの均衡GDPの変化分ΔY/ΔX₀が外国貿易乗数であり、定数項のうちX₀の係数は1であるから、乗数は1/(1−c+m)となる。 輸入を考慮しない閉鎖経済の乗数1/(1−c)と比べると、分母に限界輸入性向mが加わるぶん乗数は小さくなる。これは所得増加の一部が輸入の増加として海外に漏れ出すためである。よって正解はイである。 (出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成21年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第4問 設問2)
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