問題
インターネットでの暗号通信として SSL(Secure Socket Layer)が広く利用されている。今日ではさらに、より安全性の高い次世代 SSL として EV SSL(Extended Validation SSL)が普及しつつある。これに関する記述として最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1EV SSL の利用で、中間者(man-in-the-middle)攻撃を回避できる。
- 2EV SSL は証明書に、SSL サーバ証明書では必須でなかったドメイン名を記載して、サーバを特定している。
- 3SSL と異なり EV SSL では、発行者の住所(事業所所在地の要約)が証明書に記載され、証明書から発行者の実在性を高いレベルで確認できる。
- 4SSL はセッション層(レイヤ5)で暗号化するが、EV SSL は IP 層(レイヤ3)で暗号化するので、より安全である。
正解
1. EV SSL の利用で、中間者(man-in-the-middle)攻撃を回避できる。
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解説
本問は CA/ブラウザフォーラムが定めた EV SSL の特徴を問う問題で、解答キーはア。 EV SSL(Extended Validation SSL)は認証局が組織の法的実在性を厳密に審査して発行する SSL サーバ証明書で、ブラウザのアドレスバーが緑色に表示される等で利用者が「正規のサーバに接続している」ことを視覚的に判別できる仕組みを併用する。これにより偽サイトへの誘導と組み合わせて行われる 中間者攻撃(フィッシング型 MITM)を、利用者が見抜きやすくなる効果がある。なお、EV SSL は発行者ではなく「証明書のサブジェクト(取得した組織)」の実在性を厳格に確認する点が従来 SSL との大きな違いである。 イ:従来の SSL サーバ証明書もサーバを特定するためコモンネーム(ドメイン名)を必須的に記載しており、ドメイン名記載は EV SSL に固有の特徴ではない。 ウ:EV SSL の特徴として証明書のサブジェクトに「組織の法的所在地」が記載されるが、表記は「発行者の住所」ではなく証明書取得者(取得組織)の所在地である。 エ:SSL/TLS はトランスポート層〜セッション層あたりで動作し、EV SSL も同じ TLS プロトコルを利用する。IP 層(レイヤ3)で暗号化するわけではない(それは IPsec の領域)。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成21年度 中小企業診断士1次試験 経営情報システム 第20問)
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