問題
情報システムの投資価値を検討する枠組みとして、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が2009年に発表した価値指向マネジメントフレームワーク(IT―VDM/VOM; IT Value Domain Model,Value Oriented Management)が利用できる。これは、情報システム開発に関するユーザとベンダの問題意識の共有を目的とするものである。このフレームワークに関する記述として最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1IT―VDM では、価値ドメインと価値プロセスの二次元での分析を元に意思決定を行う。
- 2IT―VDM の価値ドメインでは、ビジネス企画、システム企画、開発などの、意思決定が必要となる局面を定義する。
- 3IT―VDM の価値プロセスは、P(計画)→ D(実施)→ C(点検)→ A(改善)サイクルの P(計画)局面で遂行する。
- 4IT―VOM は価値指向管理を目標とし、この具体的な適用方法が IT―VDM になる。
正解
3. IT―VDM の価値プロセスは、P(計画)→ D(実施)→ C(点検)→ A(改善)サイクルの P(計画)局面で遂行する。
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解説
IT―VDM/VOM は IPA が 2009 年に発表した IT 投資価値マネジメントの枠組み。IT―VOM(Value Oriented Management)が価値指向管理の概念目標であり、IT―VDM(IT Value Domain Model)がその具体的な適用モデルである。本問の正解はウ。価値プロセスは PDCA の P(計画)局面で実施される位置付けで定義されている(局面ごとの価値判断・意思決定を支援する)。ア:「価値ドメイン」と「価値プロセス」という二次元の分析、というのは枠組みの記述としてやや誤り(実際には価値ドメインの内部に意思決定の段階・要素があり、単純な2次元マトリクスではない)。イ:価値ドメインは「価値領域」(ビジネス/IT 価値等)を指し、ビジネス企画・システム企画・開発などの意思決定局面を定義するのは価値プロセスの方。エ:説明が逆で、IT―VOM が概念で、IT―VDM が適用モデル、というのは本文に近いが、選択肢では IT―VOM が目標で IT―VDM が「具体的な適用方法」というやや曖昧な書き方。本問の公式正解はウとされる。なお IT―VDM/VOM は受験者にも難問とされる。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成22年度 中小企業診断士1次試験 経営情報システム 第19問)
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