問題
貨幣市場に関する説明として最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1古典派の貨幣数量説では、貨幣需要は投機的需要のみであると考える。
- 2ハイパワードマネーは、公定歩合の引き下げ、売りオペによって増加する。
- 3マネーストックのうちM1は、現金通貨と預金通貨から構成される。
- 4流動性選好理論では、貨幣市場において超過需要が発生する場合、債券市場も超過需要の状態にあり、それは利子率の上昇を通じて解消されると考える。
正解
3. マネーストックのうちM1は、現金通貨と預金通貨から構成される。
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解説
正解はウである。マネーストック統計におけるM1は「現金通貨(日銀券+補助貨幣)+預金通貨(要求払預金)」と定義されており、最も流動性の高い貨幣を集計したものである。M2、M3はこれに準通貨や CD などを加えた範囲となる。 アは誤り。古典派の貨幣数量説(MV = PY)が想定する貨幣需要は取引動機に基づく「取引需要」が中心であり、投機的需要を強調するのはケインズの流動性選好理論である。イは誤り。ハイパワードマネー(マネタリーベース)は中央銀行が「買いオペ」を行うと増加する。「売りオペ」は資金を吸収するため減少要因となる。公定歩合の引き下げは銀行借入を促進してマネタリーベース増に作用しうるが、売りオペとの組み合わせは矛盾する。エは誤り。ワルラス法則より、貨幣市場が超過需要なら債券市場は「超過供給」(投資家が債券を売って貨幣を保有しようとする)となり、債券価格の下落=利子率の上昇によって調整される。 (出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成23年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第4問)
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