問題
経済が「流動性のわな」に陥った場合の説明として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 a 貨幣供給が増加しても伝達メカニズムが機能せず、利子率は低下するが、投資支出の増加が生じない。 b 政府支出の増加が生じてもクラウディング・アウトは発生しない。 c 「流動性のわな」のもとでは、貨幣需要の利子弾力性はゼロになり、利子率が下限値に達すると、債券価格は上限値に到達する。 d 「流動性のわな」のもとでは、GDPの水準は貨幣市場から独立であり、生産物市場から決定される。
選択肢
- 1aとc
- 2aとd
- 3bとc
- 4bとd
正解
4. bとd
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解説
正解はエ(bとd)である。流動性のわなは利子率が下限(理論上はゼロ)に達し、貨幣需要の利子弾力性が「無限大」になる状態である。このとき LM 曲線は水平となり、追加的な貨幣供給はすべて投機的需要に吸収されて利子率を動かさない。 a は誤り。流動性のわなでは利子率自体が下限で固定され「変化しない」ため、「利子率は低下するが」は不正確である。c は誤り。貨幣需要の利子弾力性は「ゼロ」ではなく「無限大」となるのが流動性のわなの定義である(利子率の僅かな変化に対しても貨幣需要が無限に反応する)。 b は正しい。LM 曲線が水平のため、IS 曲線の右シフト(政府支出増)は利子率を上昇させず、民間投資をクラウディング・アウトしない。財政政策の所得拡大効果が最大化されるケースである。d は正しい。LM 曲線が水平なため均衡 GDP は IS 曲線の位置(=生産物市場)のみで決まり、貨幣市場とは独立になる。 (出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成23年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第7問)
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