問題
企業組織は、一般に分業と協業のシステムとして階層性という特徴を持っている。この組織編成に関する記述として最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1イノベーションを目的とした組織においては指揮命令系統の一元性が確保されていなければならないので、階層組織よりはグループ型のフラットな組織が望ましい。
- 2管理者の職務に関する事業の範囲やタイムスパンの責任に応じて、組織は階層を設計する必要がある。
- 3組織における職務の公式化を進めることによって、管理者の統制範囲(span of control)は狭くなるので、階層数は増える傾向にある。
- 4組織の階層を構成する中間管理職の職務について、責任と権限が公式に一致しなければならない。
- 5不確実性が高い環境下では、分権化を進めるため、階層のないフラットな構造にすることが望ましい。
正解
2. 管理者の職務に関する事業の範囲やタイムスパンの責任に応じて、組織は階層を設計する必要がある。
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解説
組織階層は管理者の責任範囲(事業の範囲やタイムスパン)に応じて設計される必要がある。たとえば、より広範な事業領域や長期的な意思決定を担う管理者は上位層に配置され、より限定的な範囲を担う管理者は下位層に配置される。よってイは組織設計の基本原則として最も適切。アはイノベーション組織でも指揮命令系統の一元性が必須とは限らず、グループ型・マトリクス型など多様な選択肢がある。ウは職務公式化が進むと統制範囲は「広く」なる傾向(標準化により多くの部下を管理可能)であり、記述は逆。エは責任と権限は一致することが望ましいが、実務上は「公式に必ず一致」とまでは言い切れず、責任の方が広いケースもある(責任の三面等価原則は望ましさを示す原則)。オは不確実性が高い環境下では分権化が望ましいが、階層を完全になくす必要はなく、階層を保ちつつ分権化を進めることも可能。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成23年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第12問)
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