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有価証券難易度: 標準

日商簿記検定1級 仕訳問題有価証券 第97問

問題

その他有価証券として保有するT3社株式(取得原価¥500,000、前期末時価¥470,000、全部純資産直入法で評価差額金(借方)¥30,000を計上、税効果なし)について、当期首に振戻処理を行う。

選択肢

  1. 1(借) その他有価証券評価差額金 30,000 / (貸) その他有価証券 30,000
  2. 2(借) その他有価証券 30,000 / (貸) その他有価証券評価差額金 30,000
  3. 3(借) 有価証券評価損 30,000 / (貸) その他有価証券 30,000
  4. 4仕訳なし

正解

2. (借) その他有価証券 30,000 / (貸) その他有価証券評価差額金 30,000

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解説

正しい仕訳は(借)その他有価証券¥30,000/(貸)その他有価証券評価差額金¥30,000です。その他有価証券の期末評価では洗替法を採用し、決算日に時価評価して計上した評価差額を、翌期首にいったん振り戻して帳簿価額を取得原価に戻します。本問では前期末に時価¥470,000へ評価替えした際、含み損¥30,000について(借)その他有価証券評価差額金¥30,000/(貸)その他有価証券¥30,000という仕訳を行っていました。期首の振戻処理は、この前期末仕訳の貸借を逆にした仕訳を行うことです。すなわちその他有価証券(借方)を¥30,000増やして帳簿価額を取得原価¥500,000に戻し、その他有価証券評価差額金(貸方)を取り消します。誤りやすいのは、洗替法であることを忘れて振戻しを行わないことや、有価証券評価損などの損益勘定で振り戻してしまうことです。全部純資産直入法では評価差額は純資産で処理するため、振戻しも評価差額金で行います。なお切放法を採る売買目的有価証券では期首の振戻処理を行わない点と対比して覚えておきましょう。

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