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減損難易度:

日商簿記検定1級 仕訳問題減損 第143問

問題

減損の兆候がある資産(帳簿価額¥4,000,000)について、割引前将来キャッシュ・フローの総額が¥4,200,000と見積られた。回収可能価額は¥3,600,000である。減損損失を認識するかどうかを判定し、必要な仕訳(不要なら仕訳なし)を示す。

選択肢

  1. 1(借) 減損損失 400,000 / (貸) 当該資産 400,000
  2. 2(借) 減損損失 600,000 / (貸) 当該資産 600,000
  3. 3仕訳なし(減損損失を認識しない)
  4. 4(借) 当該資産 200,000 / (貸) 減損損失 200,000

正解

3. 仕訳なし(減損損失を認識しない)

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解説

本問は仕訳なし(減損損失を認識しない)が正しい。減損会計は、減損の兆候の把握、減損損失の認識の判定、減損損失の測定という三つのステップで進む。第二ステップの認識の判定では、割引前将来キャッシュ・フローの総額と帳簿価額を比較し、割引前将来CFが帳簿価額を下回る場合にのみ減損損失を認識し、第三ステップの測定(回収可能価額まで減額)へ進む。割引前の金額で判定するのは、減損の認識を慎重に行い、収益性の低下が一時的なものまで減損とすることを避けるためである。本問では割引前将来CF¥4,200,000が帳簿価額¥4,000,000を上回っているため、認識のハードルを越えず、減損損失は認識しない。回収可能価額¥3,600,000は帳簿価額より低いが、認識の判定を通過していない以上、測定には進まないため仕訳は不要である。誤りやすいのは、回収可能価額¥3,600,000と帳簿価額の差¥400,000をいきなり減損損失として計上してしまう点である。認識の判定は割引前将来CFで行い、これを下回らなければ回収可能価額が低くても減損しない点を押さえる。

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