問題
所有権移転外ファイナンス・リース取引(利子込み法)で計上したリース資産について、リース期間満了によりリース物件をリース会社へ返却した。リース資産(取得原価¥5,000,000)の減価償却累計額は¥5,000,000であり、リース債務はすべて返済済である。返却時の仕訳を示す。
選択肢
- 1(借) 固定資産除却損 5,000,000 / (貸) リース資産 5,000,000
- 2(借) リース債務 5,000,000 / (貸) リース資産 5,000,000
- 3(借) リース資産減価償却累計額 5,000,000 / (貸) リース資産 5,000,000
- 4仕訳なし
正解
3. (借) リース資産減価償却累計額 5,000,000 / (貸) リース資産 5,000,000
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解説
返却時の仕訳は、リース資産減価償却累計額¥5,000,000を借方、リース資産¥5,000,000を貸方に計上する。所有権移転外ファイナンス・リースでは、リース期間を耐用年数、残存価額をゼロとして減価償却するため、リース期間が満了する時点で減価償却が完了し、リース資産の帳簿価額はゼロ(厳密には備忘価額を考慮しない前提では実質ゼロ)となっている。本問ではリース資産の取得原価¥5,000,000に対し減価償却累計額が¥5,000,000であり、未償却残高がない。またリース債務もすべて返済済みである。この状態でリース期間が満了し物件をリース会社へ返却するときは、間接法のため、それまで積み上げたリース資産減価償却累計額¥5,000,000を借方で取り崩し、リース資産¥5,000,000を貸方で消去するだけでよい。帳簿価額がゼロのため損益は生じない。誤りやすいのは、返却を除却ととらえて固定資産除却損を計上してしまう点や、すでに返済済みのリース債務を再び取り崩してしまう点である。減価償却が完了し債務も完済している返却では、取得原価と減価償却累計額を相殺消去するのみで損益は発生しない点を押さえる。
仕訳問題を解く
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