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自己株式難易度: 標準

日商簿記検定1級 仕訳問題自己株式 第287問

問題

自己株式の取得に際し、証券会社への手数料¥10,000を現金で支払った。当社は自己株式の取得に係る付随費用を営業外費用として処理する。

選択肢

  1. 1(借) 自己株式 10,000 / (貸) 現金 10,000
  2. 2(借) 支払手数料 10,000 / (貸) 現金 10,000
  3. 3(借) その他資本剰余金 10,000 / (貸) 現金 10,000
  4. 4(借) 株式交付費 10,000 / (貸) 現金 10,000

正解

2. (借) 支払手数料 10,000 / (貸) 現金 10,000

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解説

自己株式を取得する際に証券会社へ支払う手数料などの付随費用は、自己株式の取得原価には含めず、支払手数料などの営業外費用として処理する。本問では手数料¥10,000を現金で支払っているため、借方に支払手数料¥10,000、貸方に現金¥10,000を計上し、自己株式の金額は本体の取得対価のみで計上する。この扱いは、付随費用を取得原価に算入する有価証券の処理とは大きく異なる点に注意が必要である。他社株式などの有価証券では買入手数料を取得原価に含めるが、自己株式の付随費用は取得原価に含めないというのが会計基準の定めである。自己株式の取得が実質的に株主への払戻しという財務取引の性格を持つため、それに付随する費用は資本取引のコストとして取得原価とは切り離し、損益計算書上の費用とする考え方による。付随費用を自己株式に加算してしまう誤りや、株式交付費として処理する誤りが典型的な引っかけである。取得本体は純資産の控除、付随費用は営業外費用という二つの扱いを明確に区別して覚えておきたい。

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