問題
決算日において、外貨建ての前払金$2,000(帳簿価額¥300,000、支払時相場1ドル¥150)がある。決算時の直物為替相場は1ドル¥155であった。決算時の処理として正しい仕訳を選びなさい。
選択肢
- 1(借) 前払金 10,000 / (貸) 為替差損益 10,000
- 2仕訳なし
- 3(借) 為替差損益 10,000 / (貸) 前払金 10,000
- 4(借) 前払金 10,000 / (貸) 仕入 10,000
正解
2. 仕訳なし
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解説
結論として前払金は非貨幣項目であり、決算時の換算替えを行わず取引時(支払時)の相場のまま据え置くため、決算時の仕訳は不要(仕訳なし)である。理論的に、外貨換算会計では資産・負債を貨幣項目と非貨幣項目に区分する。貨幣項目は将来一定額の貨幣を受け取る・支払う権利義務(金銭債権債務)であり決算日相場で換算替えするが、非貨幣項目は将来モノやサービスを受け取る・引き渡すものであり、すでに支払った時点の相場で固定され決算時換算の対象とならない。前払金は将来商品の引渡しを受ける権利であって外貨を受け取る権利ではないため非貨幣項目に該当し、支払時レート¥150で計上した¥300,000のまま据え置く。誤りやすい点は、外貨建てだからすべて決算で換算替えすると思い込むことである。前払金・前受金・棚卸資産・有形固定資産などの非貨幣項目は換算替えしない。決算日レート¥155は本問では使わず、為替差損益も計上しない点が要注意である。
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