公認会計士に戻る
管理会計論難易度: 2025年度

公認会計士 過去問管理会計論 第237問

問題

原価計算の目的に関する次の記述のうち,我が国の「原価計算基準」に照らして正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 ア.原価計算の目的の一つは,経営管理者の各階層に対して,原価管理に必要な原価資料を提供することである。ここに原価管理とは,原価の標準を設定してこれを指示し,原価の実際の発生額を計算記録し,これを標準と比較して,その差異の原因を分析し,これに関する資料を経営管理者に報告し,原価能率を増進する措置を講ずることをいう。 イ.原価計算の目的の一つは,予算の編成のために必要な原価資料を提供することである。ここに予算とは,予算期間における企業の各業務分野の具体的な計画を定量的に表示し,これを総合編成したものであり,予算編成の過程では,個々の選択的事項の意思決定は対象外となる。 ウ.原価計算の目的の一つは,企業の出資者,債権者,経営者等のために,過去の一定期間における損益ならびに期末における財政状態を財務諸表に表示するために必要な真実の原価を集計することである。 エ.原価計算の目的の一つは,経営の基本計画を設定するに当たり,これに必要な原価情報を提供することである。ここに基本計画とは,経済の動態的変化に適応して,経営の給付目的たる製品,経営立地,生産設備等経営構造に関する基本的事項について,経営意思を決定し,経営構造を合理的に組成することをいい,経常的に行なわれる決定である。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

2. アウ

詳しい解説を見る

解説

正解は「アウ」(正しいものの組合せ)。ア=正しい。原価管理目的の定義は原価計算基準1(3)のとおりであり、原価の標準の設定・指示、実際発生額の計算記録、標準との比較・差異分析、経営管理者への報告、原価能率を増進する措置を含む。イ=誤り。予算編成の過程においては、例えば製品組合せの決定や部品の自製か外注かの決定など、個々の選択的事項に関する意思決定を含む(原価計算基準1(4))。「対象外」ではない。ウ=正しい。財務諸表作成目的(原価計算基準1(1))の定義そのものである。エ=誤り。経営の基本計画の設定に関する意思決定は「随時的に」行われる決定であり(原価計算基準1(5))、経常的に行われる決定ではない。(出典: 令和7年公認会計士試験 第Ⅱ回短答式試験 管理会計論 問題1)

一問一答

5科目1,000問を科目別に学習

管理会計論の関連問題

この調子で演習を続けよう

スキマ資格では会計士の全1690問を分野別・難易度別に体系的に学習できます。公認会計士試験は財務会計論・管理会計論・監査論・企業法の短答式科目に租税法を加えた体系で構成されます。受験資格は不要で、簿記や税理士学習からのステップアップにも向いています。