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憲法難易度: 標準2024年度

司法書士 過去問憲法 第65問

問題

学問の自由及び教育の自由に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものの組合せは、後記 1 から 5 までのうち、どれか。 ア 普通教育における教師には、大学教育における場合に認められるのと同程度の教授の自由が認められる。 イ 研究発表の自由は、表現の自由の一部であるが、学問の自由によっても保障される。 ウ 親は、子の将来に関して最も深い関心を持ち、かつ、配慮をすべき立場にある者として、憲法上、子の教育の自由を有する。 エ 教科書検定による審査が、単なる誤記、誤植等の形式的なものにとどまらず、教育内容に及び、かつ、普通教育の場において検定に合格した教科書の使用義務を課す場合には、教科書検定制度は、学問の自由を保障した憲法に違反する。 オ 大学における学生の集会は、真に学問的な研究又はその結果の発表のためのものではなく、実社会の政治的社会的活動に当たる行為をする場合であっても、大学の有する特別の学問の自由と自治を享有し、当該集会に警察官が立ち入ることは大学の学問の自由と自治を侵害する。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アオ
  3. 3イウ
  4. 4ウエ
  5. 5エオ

正解

3. イウ

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解説

正解は「イウ」。ア=誤り。旭川学力テスト事件で最高裁は、普通教育における教師にも一定の範囲における教授の自由が保障されるとしつつ、児童生徒に教授内容を批判する能力がなく教師が児童生徒に対し強い影響力を有すること、全国的に一定の水準を確保すべき要請が強いこと等から、完全な教授の自由を認めることはできないとした(最大判昭51・5・21)。大学教育と同程度ではない。イ=正しい。学問の自由(憲法23条)は、学問研究の自由、研究発表の自由および教授の自由を含む。研究発表の自由は表現の自由(21条1項)によっても保障されるが、学問の自由によっても重ねて保障される。ウ=正しい。同判決は、親は子に対する自然的関係により、子の将来に対して最も深い関心を持ち、かつ配慮をすべき立場にある者として、子の教育に対する一定の支配権、すなわち子女の教育の自由を有すると認められるとした。もっともそれは主として家庭教育等学校外における教育や学校選択の自由に現れるものとされる。エ=誤り。第一次家永訴訟で最高裁は、教科書検定は普通教育の場において検定に合格した教科書を使用する義務を課すものであるが、不合格となった図書を一般図書として発行することを妨げるものではないから検閲に当たらず、学問の自由・教育の自由を侵害するものでもないとした(最判平5・3・16)。オ=誤り。東大ポポロ事件で最高裁は、大学における学生の集会が真に学問的な研究またはその結果の発表のためのものでなく、実社会の政治的社会的活動に当たる行為をする場合には、大学の有する特別の学問の自由と自治を享有しないとした(最大判昭38・5・22)。したがって正しいのはイとウである。(出典: 令和6年度 司法書士試験 午前の部 第2問)

一問一答

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