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経済学・経済政策難易度:

中小企業診断士 一問一答経済学・経済政策 第285問

問題

参入と退出が完全に自由な市場では、少数企業でも競争的な結果が得られるという理論を何というか?

選択肢

  1. 1コンテスタブル市場理論
  2. 2完全競争理論
  3. 3クールノー理論
  4. 4市場の失敗理論

正解

1. コンテスタブル市場理論

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解説

市場に実際にいる企業が少数でも、「いつでも自由に新しい企業が入ってこられて、損なくサッと出ていける」なら、既存企業はまるで競争にさらされているかのように振る舞わざるを得ない——これを示すのが「コンテスタブル市場理論」です。 カギは、実際にライバルが多いかどうかではなく、潜在的な参入者の脅威があるかどうか。もし既存企業が独占をいいことに高い価格をつけて超過利潤を稼げば、その儲けを目当てに新規参入者がすぐ飛び込んできて、価格を引き下げ、利潤を奪っていく。だから既存企業は最初からそんな美味しい価格をつけられず、結果として1社や少数でも競争的な水準(超過利潤ゼロに近い価格)に落ち着くのです。脅すまでもなく、脅威があるだけで規律が働く、というわけです。 この理論が成り立つ前提は、参入と退出のコスト、とくに埋没費用(サンクコスト=退出時に回収できない投資)がゼロに近いこと。出ていくときに損をしないなら、参入者は気軽に「入って稼いで、ダメならすぐ撤退」ができるため、脅威が現実味を持つからです。逆に巨額の設備が回収不能なら、おいそれと参入できず脅威は弱まります。完全競争理論が「無数の企業が現に存在する」ことを前提にするのに対し、コンテスタブル市場理論は「少数でも参入の自由さえあれば競争的結果になりうる」と示した点が新しく、独占規制のあり方にも影響を与えました。

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