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経済学・経済政策難易度:

中小企業診断士 一問一答経済学・経済政策 第291問

問題

完全競争市場の均衡がパレート最適であることを示す定理を何というか?

選択肢

  1. 1厚生経済学の第一定理
  2. 2厚生経済学の第二定理
  3. 3コースの定理
  4. 4アローの不可能性定理

正解

1. 厚生経済学の第一定理

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解説

アダム・スミスが説いた「見えざる手」——各人が自分の利益を追えば、結果として社会全体に望ましい配分が生まれる——を、現代経済学が厳密に証明した形が「厚生経済学の第一定理」です。中身は「完全競争市場の均衡は、必ずパレート最適(誰かを犠牲にしなければ、もう誰も得をできない、ムダのない状態)になる」というものです。 つまり、政府が細かく指図しなくても、買い手と売り手が価格を見て自由に取引すれば、資源は自然にムダなく配分される。これが市場メカニズムの効率性を保証する理論的な根拠であり、「市場に任せるのは合理的だ」という主張の土台になっています。 ただし、ここで誤解してはいけない大事な点があります。第一定理が保証するのはあくまで効率性(ムダのなさ)だけで、公平性(分配の納得感)は一切保証しません。お金持ちに極端に偏った配分でも、ムダがなければパレート最適を満たしてしまうのです。そこで登場するのが厚生経済学の第二定理——「先に再分配で公平性を整えてから市場に任せれば、望ましいパレート最適な配分を実現できる」という、効率と公平を切り分ける定理です。他の選択肢のコースの定理は外部性を当事者の交渉で解決する話、アローの不可能性定理は「すべての条件を満たす理想的な社会的決定ルールは存在しない」という別の定理。第一定理=「競争市場の均衡=パレート最適(効率性の保証・公平性は別)」と覚えましょう。

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