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経済学・経済政策難易度:

中小企業診断士 一問一答経済学・経済政策 第294問

問題

貨幣の需要動機のうち、債券価格の変動に備えて保有する動機を何というか?

選択肢

  1. 1投機的動機
  2. 2取引動機
  3. 3予備的動機
  4. 4流動性選好

正解

1. 投機的動機

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解説

人がお金を手元に持っておきたい理由(貨幣需要の動機)のうち、債券などの資産の値動きをにらんで、損を避けるために現金で持っておこうとする動機が「投機的動機」です。資産運用の身構えとして貨幣を保有する、というイメージです。 カギは、利子率と債券価格が逆に動く関係を理解することです。利子率が低いとき、債券の価格は高くなっています。すると人々は「これだけ高いと、これ以上は上がらない、むしろ値下がりしそうだ」と考え、債券を買うのをためらって、値下がりリスクのない現金で持とうとします。つまり利子率が低いほど投機的な貨幣需要は増える。逆に利子率が高い(=債券価格が安い)ときは、「今が買い時、これから値上がりしそう」と債券に資金が向かい、貨幣需要は減ります。だから投機的動機による貨幣需要は利子率に反比例(利子率の減少関数)するのです。 他の動機と区別しましょう。取引動機は日々の買い物や支払いに備えて持つ現金、予備的動機は急な出費に備えて持つ現金で、この2つは所得に応じて増えます(利子率ではなく所得が決め手)。一方、投機的動機だけは利子率で動くのが決定的な違い。選択肢の流動性選好は、ケインズがこれら3動機を合わせて呼んだ「貨幣を持ちたがる性向」全体の名前であって、特定の一動機を指す言葉ではありません。「予定支払い=取引動機、もしもの備え=予備的動機、利子率次第=投機的動機」と3点セットで覚えましょう。

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