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経済学・経済政策難易度:

中小企業診断士 一問一答経済学・経済政策 第293問

問題

自国通貨安が当初は貿易収支を悪化させ、その後改善に向かう現象を何というか?

選択肢

  1. 1Jカーブ効果
  2. 2マーシャル・ラーナー効果
  3. 3ビッグマック効果
  4. 4バラッサ・サミュエルソン効果

正解

1. Jカーブ効果

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解説

自国通貨が安くなると、ふつうは輸出に有利で貿易収支が改善しそうですが、実際には最初の一時期はかえって貿易収支が悪化し、しばらくたってから改善に向かう——この動きを「Jカーブ効果」といいます。時間に対する貿易収支の動きがアルファベットのJの字を描くことから名づけられました。 仕組みはこう。たとえば円安になっても、輸出入の数量(何個買う・売る)はすぐには変わりません。契約や生産は前から決まっているからです。ところが価格のほうは即座に反応する。円安だと、ドル建てで決まっている輸入品の支払い額(円換算)はすぐ膨らみます。一方、輸出が数量で伸びるには時間がかかる。だから当初は「輸入額だけ増えて輸出はまだ伸びない」ため貿易収支は悪化(Jの字の下がる部分)。その後、円安で割安になった輸出品が徐々に売れ始め、輸入は割高で減っていく、という数量調整が進んで、ようやく貿易収支が改善に転じます(Jの字の上がる部分)。 関連用語と区別しましょう。マーシャル・ラーナー条件は「輸出と輸入の価格弾力性の合計が1を超えれば、通貨安は最終的に貿易収支を改善する」という、Jカーブの後半(改善が成立する)条件を示すもの。ビッグマック指数(効果)は各国のビッグマック価格で為替の割高・割安を測る指標、バラッサ・サミュエルソン効果は生産性の高い国ほど物価・通貨が高くなる傾向の理論で、いずれもJカーブとは別の話です。Jカーブ効果=「通貨安→初めは悪化→やがて改善(数量調整の遅れが原因)」と覚えましょう。

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