問題
企業は規模を拡大するにつれ、生産の効率化や事業領域の調整、資金繰りや設備投資などあらゆる事業活動を計画的に進めることが重要になる。長期経営計画はそのための代表的なものである。しかし、長期経営計画にはいくつか重要な問題点が指摘されている。そのため、それを克服すべく戦略的経営計画が広く用いられている。さらに、近年ではバランス・スコアカードを導入する企業も増えつつある。 (設問2)文中の下線部のバランス・スコアカードに関する記述として最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1バランス・スコアカードでは、業績の原動力となるものをパフォーマンス・ドライバーとよび、これを特定して直接に管理することによって事前段階からの業績管理を可能にしようとする。
- 2バランス・スコアカードには、経営のバランスを図るべく、ビジネス戦略の視点、財務の視点、顧客の視点、業務の視点、学習・成長の視点の5つの視点が設定されている。
- 3バランス・スコアカードは、業績評価システムの構築を目指すものであり、成果主義的な管理制度には不可欠な管理ツールである。
- 4バランス・スコアカードは、多様な目標を総花的に並べることになるだけに、目標間の横の関係性や因果連鎖を的確に把握することは実際には不可能であり、管理技法としての限界が指摘されている。
- 5バランス・スコアカードは、日本的な目標管理制度を具体化する計画技法として1990年代初頭に開発された。
正解
1. バランス・スコアカードでは、業績の原動力となるものをパフォーマンス・ドライバーとよび、これを特定して直接に管理することによって事前段階からの業績管理を可能にしようとする。
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解説
バランス・スコアカードは業績を生み出す先行指標であるパフォーマンス・ドライバーを特定して管理し、結果指標が出る前の事前段階から業績をコントロールしようとする点が特徴であり、アが適切。イは正しい視点が財務・顧客・業務プロセス・学習と成長の4つであり「ビジネス戦略の視点」を含む5つとする点が誤り。ウは成果主義に不可欠とまでは言えず、エは戦略マップによって因果連鎖を把握できるため「不可能」は誤り。オはキャプランとノートンが1990年代初頭に提唱したもので、日本的目標管理を具体化したものではない。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成19年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第2問 設問2)
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