問題
企業組織の境界の決定要因の一つに取引コスト(transaction cost)がある。取引コストと境界の決定に関する記述として最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1当該企業に特有の知識などを必要とする特異性が高い職務についての労働力市場は、内部化したほうが労使間の情報の非対称性が大きくなるため、取引コストを低くすることができる。
- 2当該部品を供給できる企業の数が少ない場合には、市場メカニズムを通じて取引すると取引相手が機会主義的に行動できる余地が少なくなるので、内部化したほうが取引コストを低くすることができる。
- 3取引主体の合理性の限界を超える複雑な職務の場合、組織に内部化するよりも、市場メカニズムを通じて調達したほうが取引コストが低くなる。
- 4内部労働市場では組織が個人を評価する能力が高くなるので、個人の機会主義的な行動を抑制し、取引コストを低く抑えることができる。
正解
4. 内部労働市場では組織が個人を評価する能力が高くなるので、個人の機会主義的な行動を抑制し、取引コストを低く抑えることができる。
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解説
内部労働市場では長期的な観察を通じて組織が個人の能力や貢献を評価する能力が高まり、機会主義的行動を抑制できるため取引コストを低減できる。エが適切。アは内部化すると情報の非対称性は「小さく」なるはずで、「大きくなるため低くできる」は論理が矛盾し誤り。イは供給企業が少ないと相手は機会主義的に行動できる余地が「大きく」なるため、市場取引の前提説明が誤り。ウは合理性の限界を超える複雑な職務はむしろ内部化したほうが取引コストを抑えられるため誤りである。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成19年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第14問)
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