問題
競争優位の源泉を低コストと精密な加工技術に置く製造企業では、セル生産と呼ばれる新しい生産方式に切り換えて、一層の生産性改善に取り組む例がみられるようになった。このようなセル生産方式に関する説明として、最も不適切なものはどれか。
選択肢
- 1セル生産方式は、現場労働者を多能工化することによって成立するので、多工程持ちが進み、作業工程の手待ちの無駄を排除できる。
- 2セル生産方式は、少人数グループの「ワークセル」を単位とするチーム生産方式が進化したものとみることができる。
- 3セル生産方式は、製品が多様化し変化のスピードが速い場合、生産ラインの切り換えコストを節約できるので有効である。
- 4セル生産方式は、単調な労働を排除して労働の人間化を実現でき、従業員のモチベーションが高まり、生産性が改善できる可能性が高い。
- 5セル生産方式は、ベルトコンベアを完全に撤去した熟練労働による生産であるため、熟練労働力が不足する海外でこれを展開することは難しい。
正解
5. セル生産方式は、ベルトコンベアを完全に撤去した熟練労働による生産であるため、熟練労働力が不足する海外でこれを展開することは難しい。
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解説
セル生産方式は少人数のワークセルで多能工が複数工程を担当する柔軟な生産方式であり、多品種少量生産やライン切り換えコストの節約、労働の人間化による動機づけに有効である。オは「ベルトコンベアを完全に撤去した熟練労働による生産」で熟練労働力が不足する海外展開は難しいとするが、セル生産は教育訓練により多能工を育成して海外でも導入可能であり、熟練労働力不足を理由に展開困難とするのは最も不適切。ア・イ・ウ・エは多工程持ちによる手待ち排除、チーム生産方式の進化、切り換えコスト節約、労働の人間化を適切に述べている。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成20年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第10問)
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