問題
実物的景気循環理論(リアル・ビジネス・サイクル理論)の考え方として、最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1貨幣の中立性が成立し、金融政策が景気循環の要因であると考える。
- 2財・サービスの価格は粘着的であり、企業は独占的競争のもとで活動していると考える。
- 3市場は競争的で、かつ連続的に均衡し、市場の失敗が景気循環の要因であると考える。
- 4実質GDPの変動は、企業の技術水準や政府支出などの持続的な変化によると考える。
正解
4. 実質GDPの変動は、企業の技術水準や政府支出などの持続的な変化によると考える。
詳しい解説を見る解説を閉じる
解説
実物的景気循環理論(リアル・ビジネス・サイクル理論、RBC)は、キドランド=プレスコットらが提唱した新しい古典派マクロ経済学の中核理論で、価格は伸縮的・市場は競争的で連続的に均衡し、家計と企業は合理的に最適化行動を取ると考える。 景気循環の主因は貨幣的撹乱ではなく、生産技術や全要素生産性、政府支出など実物面の持続的な変動(実物ショック)であるとされる。よってエが正解である。 アは前半「貨幣の中立性が成立」までは正しいが、貨幣的撹乱が景気循環の要因とする後半はRBCの立場と逆である(RBCでは金融政策は実体経済に影響しない)。イは「価格は粘着的、独占的競争」はニューケインジアン経済学の前提であり、RBCではない。ウは前半「市場は競争的かつ連続的に均衡」は正しいが、「市場の失敗が景気循環の要因」は誤りで、RBCでは景気循環は市場の失敗ではなく実物ショックへの最適応答とみなす。 (出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成22年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第9問)
中小企業診断士トップ
一問一答・予想問題・まとめノート