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経済学・経済政策難易度: 2010年度

中小企業診断士 過去問経済学・経済政策 第2問

問題

次の開放マクロ経済モデルに関する文章を読んで、下記の設問に答えよ。 (前掲のマンデル=フレミング・モデルを前提とする。) (設問2) 外国利子率の低下に伴う効果の説明として、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1外国利子率の低下は、円安を通じて自国の経常収支を改善させる効果を持つ。
  2. 2外国利子率の低下は、金融緩和と同じ効果を持ち、LM曲線を右方にシフトさせ、円安を通じて所得の拡大を引き起こす。
  3. 3外国利子率の低下は、金利差に伴う資本の流入を引き起こし、円高を通じてIS曲線を左方にシフトさせ、所得の減少をもたらす。
  4. 4外国利子率の低下は、自国利子率の低下をもたらし、民間投資支出の増加を通じて所得の拡大を生じさせる。

正解

3. 外国利子率の低下は、金利差に伴う資本の流入を引き起こし、円高を通じてIS曲線を左方にシフトさせ、所得の減少をもたらす。

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解説

マンデル=フレミング・モデル(小国・完全資本移動・変動為替レート制)で、外国利子率r*が低下したケースを考える。 BP曲線は r=r* で表される水平線であり、r*低下とともにBP曲線は下方にシフトする。一時的に自国利子率の方が高い(r>r*)状態となり、内外金利差を狙った資本流入が発生する。資本流入は自国通貨買い・外貨売りを生じさせ、為替レートは自国通貨高(円高)方向に動く。 円高は輸出を減少させ輸入を増加させて経常収支を悪化させるため、IS曲線が左方にシフトし所得は減少する(新均衡では自国利子率もr*と同水準まで低下し、所得は低下)。よってウが正しい。 アは円高を「円安」と誤っており方向が逆。イは外国利子率の低下が直接LM曲線を動かすとしている点が誤り(LMはあくまで自国の貨幣供給と貨幣需要から決まる)。エは「自国利子率の低下が民間投資を増やし所得拡大」としているが、変動相場制下でのr*低下は前述のとおり経常収支悪化を通じて所得を「減少」させるためエは不適切である。 (出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成22年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第8問 設問2)

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