問題
下図は、独占的競争下にある企業の短期均衡を描いたものである。Dは需要曲線、MRは限界収入曲線、ACは平均費用曲線、MCは限界費用曲線である。このとき、利潤最大化を前提とした価格はP0、取引量はQ0 に決定される。 この図の説明として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 a 独占的競争では、少数の企業が相互に差異化した財・サービスを供給する。 b MR=MCが成り立つところで利潤が最大になり、P>ACであるために企業の利潤は黒字になる。 c 短期均衡において企業の利潤が黒字であるために、新たな企業の参入が生じ、1社当たりの需要が減少して需要曲線が左方にシフトする。 d 企業の利潤が黒字であるかぎり、新規参入が継続し、短期均衡における利潤はゼロになる。

選択肢
- 1aとb
- 2aとc
- 3bとc
- 4bとd
正解
3. bとc
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解説
aは誤り。独占的競争は「多数」の企業が差異化された財・サービスを供給する市場形態である。「少数」の企業による寡占とは区別される。 bは正しい。利潤最大化はMR=MCで実現し、その水準で需要曲線から価格P0 が決まる。図ではP0 > AC(Q0 における平均費用)であり、企業は超過利潤(黒字)を得る短期均衡にある。 cは正しい。短期均衡で黒字が出ているため、長期に向けて新規企業の参入が生じ、既存企業の需要が奪われて需要曲線は左方シフトする。これが長期均衡(P=ACの接点条件)に向かう調整プロセスである。 dは誤り。短期均衡では参入は完了しておらず、まだ超過利潤が残っている。利潤がゼロになるのは長期均衡(参入が終わった状態)であり、設問の「短期均衡」と矛盾する。 したがって正しい組み合わせはbとc、すなわちウが正解である。 (出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成22年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第12問)
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