問題
新興国の中には、自国通貨をアメリカ・ドルに事実上連動させている国もある。自国通貨の切り上げ圧力が高まっているときに、その国が為替介入を行いアメリカ・ドルとの固定レートを維持しようとすると、どのような影響があるか。最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 a 自国の金融市場は緩和的になる。 b 自国の金融市場は引き締め的になる。 c 外貨準備高が増加する。 d 外貨準備高が減少する。
選択肢
- 1aとc
- 2aとd
- 3bとc
- 4bとd
正解
1. aとc
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解説
自国通貨に切り上げ圧力(自国通貨高圧力)が生じているとき、固定相場を維持するために中央銀行は「自国通貨売り・外貨買い」の為替介入を行う必要がある。 この介入の結果、まず外貨建て資産の保有が増加するため、外貨準備高は「増加」する。cが正しい。 また、自国通貨売りによって市中に自国通貨(マネタリーベース)が供給されるため、国内の貨幣供給が増加し、自国の金融市場は「緩和的」になる。これは非不胎化介入の効果であり、放置すれば景気過熱やインフレを招くリスクがある(中国などが為替介入と不胎化操作を組み合わせて貨幣供給増を相殺する事例で知られる)。aが正しい。 bは金融市場が引き締め的になるとしており方向が逆。dは外貨準備が減少するとしており、これは自国通貨に「切り下げ圧力」がある場合の固定相場維持介入(自国通貨買い・外貨売り)の結果であり、本問の前提と逆である。 したがって正しい組み合わせはaとc、すなわちアが正解である。 (出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成22年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第13問)
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