問題
当期の損益計算書は次のとおりである。総資本回転率が1.2回、経営資本回転率が1.4回であるとき、事業活動に使用している投下資本に対して本業から利益をどの程度生み出すことができたのかを示す資本利益率の値として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 【損益計算書(要旨)(単位:千円)】 売上高 500,000 売上原価 307,000 売上総利益 193,000 販売費及び一般管理費 163,000 営業利益 30,000 営業外収益 7,600 営業外費用 4,200 経常利益 33,400 特別利益 1,700 特別損失 2,800 税引前当期純利益 32,300 法人税等 12,300 当期純利益 20,000
選択肢
- 14.8%
- 25.6%
- 37.2%
- 48.4%
正解
4. 8.4%
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解説
経営資本営業利益率を求める問題である。問題文の「事業活動に使用している投下資本に対して本業から利益をどの程度生み出すことができたのかを示す資本利益率」が経営資本営業利益率を意味する。 【経営資本の意義】 経営資本とは、企業の経営活動に直接投下されている資本であり、総資本から非事業用資産(建設仮勘定、投資有価証券、繰延資産など)を控除して算出される。本問では経営資本回転率を用いて経営資本を逆算する。 【経営資本の計算】 経営資本回転率=売上高÷経営資本=1.4回 したがって経営資本=売上高÷1.4=500,000÷1.4=357,143千円(約) 【経営資本営業利益率】 「本業から利益」=営業利益30,000千円 経営資本営業利益率=営業利益÷経営資本=30,000÷357,143=0.084=8.4% または別計算: 経営資本営業利益率=売上高営業利益率×経営資本回転率 売上高営業利益率=30,000÷500,000=6.0% 経営資本回転率=1.4回 経営資本営業利益率=6.0%×1.4=8.4% したがって8.4%。よってエが正解。 【補足】 総資本営業利益率=6.0%×1.2=7.2%(ウ) 総資本経常利益率=6.68%(33,400÷500,000×1.2=6.68%、ただし回転率の意味の取り方による) 総資本当期純利益率=20,000÷(500,000÷1.2)=4.8%(ア) このように複数の指標で誤った組み合わせの選択肢が用意されているが、正しい「事業活動投下資本に対する本業の利益」は経営資本営業利益率8.4%である。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成22年度 中小企業診断士1次試験 財務・会計 第8問)
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