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財務・会計難易度: 2010年度

中小企業診断士 過去問財務・会計 第16問

問題

資金を2つの証券に分散して投資を行う場合、投資収益率のリスク低減効果が最大になるのはどれか、最も適切なものを選べ。

選択肢

  1. 12つの証券の投資収益率が完全に相関している場合
  2. 22つの証券の投資収益率が完全に負相関している場合
  3. 32つの証券の投資収益率間に全く相関がない場合
  4. 42つの証券の投資収益率間に弱い負相関がある場合

正解

2. 2つの証券の投資収益率が完全に負相関している場合

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解説

ポートフォリオ理論における分散投資のリスク低減効果に関する問題である。 【2資産ポートフォリオの分散】 ポートフォリオの分散:σP² = w1²σ1² + w2²σ2² + 2w1w2ρ12σ1σ2 ここで、 w1, w2:各証券の組入比率 σ1, σ2:各証券の標準偏差 ρ12:2証券の相関係数(−1≦ρ≦1) 【相関係数によるリスク低減効果】 相関係数ρが低いほど、ポートフォリオの分散(リスク)は小さくなる。 ①ρ=+1(完全正相関):リスク低減効果なし。ポートフォリオの分散はσP=w1σ1+w2σ2(線形結合)。 ②ρ=0(無相関):ある程度のリスク低減効果あり。σP² = w1²σ1² + w2²σ2²。 ③ρ=−1(完全負相関):最大のリスク低減効果。理論的にはリスクをゼロにすることが可能。w1σ1=w2σ2となる比率で組み合わせれば、σP=0となる。 ④弱い負相関(−1<ρ<0):完全負相関ほどではないが、無相関より大きなリスク低減効果。 【各選択肢の判定】 ア(完全正相関):リスク低減効果は最小(むしろ無効)。誤り。 イ(完全負相関):リスク低減効果が最大(理論的にはリスクをゼロにできる)。正しい。 ウ(無相関):リスク低減効果はある程度あるが、完全負相関ほどではない。誤り。 エ(弱い負相関):リスク低減効果はあるが、完全負相関ほどではない。誤り。 したがって完全負相関(ρ=−1)の場合にリスク低減効果が最大。よってイが正解。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成22年度 中小企業診断士1次試験 財務・会計 第16問)

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