問題
以下のア〜エの4つの図は、ある個人の財Xと財Yに対する無差別曲線を描き出したものである。これらのうち、財Xと財Yとが完全補完財であることを示す図として最も適切なものはどれか。

選択肢
- 1ア(右下がりの直線:完全代替財の無差別曲線)
- 2イ(原点に対して凸な曲線:通常の凸無差別曲線)
- 3ウ(原点に対して凹な曲線:凹形無差別曲線)
- 4エ(L字型の折れ線:完全補完財の無差別曲線)
正解
4. エ(L字型の折れ線:完全補完財の無差別曲線)
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解説
正解はエである。完全補完財(perfect complements)とは、両財を一定比率で組み合わせて初めて効用が得られる財(左靴と右靴のような関係)である。効用関数は U = min(aX, bY) の形となり、無差別曲線はL字型(直角の折れ線)になる。L字の屈曲点では一定比率(例:a:b = 1:1)を保つ組み合わせで効用が決まり、片方をいくら増やしても屈曲点を超えれば限界効用がゼロになるため、無差別曲線は水平・垂直の線で描かれる。エの図がこの形状である。 アは右下がりの直線で、これは限界代替率が一定の「完全代替財」(バターとマーガリンのような自由に代替できる財)の無差別曲線である。 イは原点に対して凸(convex to origin)な滑らかな曲線で、これは標準的な選好(限界代替率逓減)を示す通常の無差別曲線である。コブ・ダグラス型などが代表例。 ウは原点に対して凹な曲線で、これは標準理論で想定する選好の凸性に反する形状で、コーナー解を導く異常な選好を表す(実際にはあまり登場しない)。 (出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成23年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第16問)
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