問題
選択肢
- 1ROEによって測定される値では、企業規模による影響を考慮した比較が困難である。
- 2ROEによって測定される値には、株主の資本コストが反映されていない。
- 3ROEによって測定される値は、企業の採用する会計処理方法によって影響を受けることがある。
- 4ROEによって測定される値は、財務レバレッジの影響を受けることがある。
正解
1. ROEによって測定される値では、企業規模による影響を考慮した比較が困難である。
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解説
本問は「最も不適切なもの」を選ぶ問題。ROE(自己資本利益率)の企業価値評価指標としての問題点を順に検討する。 ア:ROEは「当期純利益÷株主資本」の比率であり、企業規模に依存しない指標である。むしろ企業規模に影響されないことがROEの長所であり、規模が異なる企業同士を比較するためにこそ用いられる。「規模による影響を考慮した比較が困難」というのはROEの本来的性質に反するため、不適切な記述(=最も不適切)。 イ:ROEは資本コストを差し引いていないため、株主の要求収益率を上回っているかどうかを判断できない。EVAなどと違い資本コストを反映していないのはROEの実際の弱点で、適切な記述。 ウ:ROEの分子の当期純利益は減価償却方法・在庫評価方法など会計処理の選択により変動する。会計処理の影響を受けるのは適切な指摘。 エ:ROE=総資本利益率×財務レバレッジで分解され、負債比率を高めればROEは上昇する(リスクも増す)。財務レバレッジの影響を受けるのは適切な指摘。 よってアが「最も不適切」で正解。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成24年度 中小企業診断士1次試験 財務・会計 第20問 設問2)
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