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企業経営理論難易度: 標準2012年度

中小企業診断士 過去問企業経営理論 第4問

問題

いかに早く競争力のある製品を開発し、市場に供給するか、という時間をめぐる競争はタイムベース競争と呼ばれている。そのような競争をめぐる問題点や考慮すべき点に関する記述として、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1商品購入時にユーザー登録をしてもらって利用特典を与える販売方式は、バージョンアップした自社商品への乗り換えを難しくするので、その企業の商品の普及スピードを鈍化させることになる。
  2. 2生産リードタイムの短縮によって、原材料の在庫の回転率があがるが、生産コストに変化はなく、収益も変わらない。
  3. 3先発して市場に参入すれば、有利な立地や優秀な人材を先取りできるばかりではなく、市場動向に素早く対応して、売り上げが増大する可能性が高くなる。
  4. 4他社に先駆けて特許等で参入障壁を築いて防衛的地位を固めると、ニッチ市場に入り込んでしまい、市場の変化に取り残されてしまうことになる。
  5. 5他社の競合品よりも多くの量の自社製品をすばやく生産することを続けると、単位あたりコストが増大し、市場競争で劣位に立たされることになる。

正解

3. 先発して市場に参入すれば、有利な立地や優秀な人材を先取りできるばかりではなく、市場動向に素早く対応して、売り上げが増大する可能性が高くなる。

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解説

タイムベース競争において先発参入の利益(先発優位)は古典的かつ重要な論点である。先発企業は有利な立地・流通網・優秀な人材・希少資源の先取り、ブランド認知の構築、経験曲線効果の早期享受、市場動向への迅速な対応によって売上拡大の可能性が高まる。よってウが最も適切。アはユーザー登録による特典は乗り換えを容易にするのではなく自社内バージョンアップへの誘導手段であり、普及スピードを鈍化させるとは限らない。イは生産リードタイム短縮は在庫圧縮による在庫コスト低減を通じて収益にも影響する。エは特許等で参入障壁を築くこと自体は防衛策として有効で、必ずしもニッチ化や市場変化からの取り残しにつながらない。オは大量生産は通常規模の経済により単位コストを低下させる方向に働く。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成24年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第4問)

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