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企業経営理論難易度: 標準2012年度

中小企業診断士 過去問企業経営理論 第7問

問題

戦略事業単位とプロダクト・ポートフォリオ・マトリックスに関する記述として、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1資金の投入によって成長市場で競争優位の実現を期待できる「金のなる木」の選択は重要であり、競争優位性を期待できない「負け犬」事業からは事業担当者へのインセンティブを考慮して撤退を検討する必要がある。
  2. 2戦略事業単位の責任者は、当該事業の成功に必須の技術、製造、マーケティングに関して、計画の範囲内で自由に対処できる。
  3. 3「花形商品」の事業は、「負け犬」ではなく「問題児」の中の特定の事業に対する集中的な投資の主要な資金供給源として重要である。
  4. 4プロダクト・ポートフォリオ・マトリックスの考え方は、外部からの資金調達を考慮して低コスト戦略を重視している。
  5. 5プロダクト・ポートフォリオ・マトリックスの考え方は、主として事業の財務面だけではなく、事業間のマーケティングや技術に関するシナジーも重視している。

正解

2. 戦略事業単位の責任者は、当該事業の成功に必須の技術、製造、マーケティングに関して、計画の範囲内で自由に対処できる。

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解説

戦略事業単位(SBU)は独立した戦略単位として運営されるため、その責任者は当該事業の成功に必須の技術・製造・マーケティングなどの諸機能について、本社の計画やガイドラインの範囲内で自由に意思決定する裁量権を持つ。よってイが最も適切。アは「金のなる木」は市場成長率が低くシェアが高い事業で安定的キャッシュを生むが「成長市場での競争優位」は花形商品の説明であり混同している。ウはPPMの基本論理では「金のなる木」が資金供給源、「問題児」への投資が花形・将来の金のなる木への育成だが、選択肢では「花形商品が問題児への資金供給源」となっており逆である(資金は通常、金のなる木→問題児へ流れる)。エはPPMは内部資金の最適配分を重視する考え方で、外部資金調達は前提としていない。オはPPMは事業間の財務的資金循環を重視しており、マーケティングや技術のシナジーは主たる分析対象としていない(シナジー分析はPPMの主要な弱点として指摘される)。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成24年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第7問)

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