診断士に戻る
企業経営理論難易度: 標準2012年度

中小企業診断士 過去問企業経営理論 第1問

問題

企業の海外進出とその戦略対応に関する次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 アジアの途上国は次々に経済的に自立し、新興工業国としてめざましい発展を続けている国も少なくない。このようなアジアの経済成長に対応すべく、エレクトロニクス産業や自動車産業を中心に現地への進出が相次いでいる。とくに巨大な市場となった中国では激烈な企業間競争が繰り広げられている。 しかし、わが国のエレクトロニクス産業は劣勢に立たされることが多いのに対して、自動車産業は市場への浸透を高めている。そうしたなかで、近年、中国での成功事例を踏まえて、リバースイノベーションの重要性が指摘されている。 (設問1)文中の下線部①のように中国市場の激しい競争のなかで、外資企業は成功をおさめる製品やサービスを輩出している。それらの企業の戦略行動には注目すべきいくつかの特徴が見られる。そのような特徴に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1合弁企業では現地のパートナー企業の中国人を董事長と総経理に登用して、本国からの社員の派遣を行わないことによって、中国社会や市場への浸透を図る例が多くなっている。
  2. 2富裕層をターゲットに先進国の高品質で高価格の製品を輸出して、ステイタス・シンボルに訴える顕示的な消費を促している。
  3. 3ボリュームゾーンと呼ばれる巨大な大衆市場向けに、現地生産による低価格商品を投入して、価格競争を挑んでいる。
  4. 4有名ブランドながら、中国人好みのデザインや色彩、ネーミングにこだわったきめ細かい現地向けの商品政策を展開している。
  5. 5流通販売網を独自に整備し、現地の販売拠点に向けて魅力的な報償制度を設けたり、現地販売員に顧客志向のホスピタリティを訓練しながら売り上げを伸ばしている。

正解

1. 合弁企業では現地のパートナー企業の中国人を董事長と総経理に登用して、本国からの社員の派遣を行わないことによって、中国社会や市場への浸透を図る例が多くなっている。

詳しい解説を見る

解説

中国市場で成功している外資企業の一般的な戦略は、現地経営の自律性を高めるために現地人を要職に登用しつつも、親企業の戦略・技術・品質基準を確実に展開するために本国からの社員も並行して派遣し、ガバナンスと現地浸透の両立を図る形である。「本国からの社員の派遣を行わない」とする極端な現地化は実態と異なり、最も不適切。よってアが正解。イ(富裕層向け高価格製品でステイタス訴求)、ウ(ボリュームゾーン向け低価格現地生産)、エ(中国人好みに合わせたきめ細かな商品政策)、オ(現地販売網の独自整備と販売員教育)はいずれも中国市場で成功する外資企業の代表的な戦略行動として適切。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成24年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第10問 設問1)

中小企業診断士トップ

一問一答・予想問題・まとめノート

企業経営理論の関連問題

この調子で演習を続けよう

スキマ資格では中小企業診断士の全7073問を分野別・難易度別に体系的に学習できます。中小企業診断士は7科目すべてで6割を取る戦略が王道です。