問題
選択肢
- 1第1段階では、対象とする市場は国内となる。これら企業の競争相手には国内の企業だけでなく海外企業も含まれるが、この段階では多くの企業は国際的な事業環境への注視を行わない。
- 2第2段階では、中間業者を利用する形での輸出が着手され、次第に直接輸出に移行していく場合がある。こうした国際化の展開は、組織内部の問題の観点からとらえると、経営者のマインドや組織資源・能力、あるいは事業規模によって左右されることがある。
- 3第3段階では、海外事業は完全に企業の事業活動の重要な構成要素として統合化される。この段階では進出先の市場ごとに異なる文化、社会経済的背景を考慮に入れた上で、標準製品の使用方法や使用場面を工夫する提案を行うことで適応化が進展する。
- 4第4段階では、製品開発、生産、マーケティング活動などを主要地域の中で統合的に実施することがもたらす規模の経済の重要性が高まる。共通性の高い地域内での統一コミュニケーション・キャンペーンを実施したり、物流費用の共同負担や生産拠点の共同化を採用したりすることが具体的な内容である。
- 5第5段階では、従来の段階でみられた高コスト化傾向を防ぐために、マーケティング・ミックス標準化によるグローバル顧客の創出や、事業活動全体の国境を越えた統合性の強化などを実施している。
正解
3. 第3段階では、海外事業は完全に企業の事業活動の重要な構成要素として統合化される。この段階では進出先の市場ごとに異なる文化、社会経済的背景を考慮に入れた上で、標準製品の使用方法や使用場面を工夫する提案を行うことで適応化が進展する。
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解説
第3段階の国際マーケティングは、海外市場を国内市場と並ぶ事業活動の構成要素として扱い、進出先ごとの文化・経済背景に「現地適応化(adaptation)」を進める段階で、製品や使用方法に現地差を持たせるのが基本である。一方で「標準製品の使用方法や使用場面を工夫」して適応化するというのは矛盾した記述で、標準製品のまま用途提案だけ変えるのは適応化の実質を伴わない。よってウが最も不適切。ア(第1段階の国内志向)、イ(第2段階の輸出・組織要因の影響)、エ(第4段階の主要地域内統合)、オ(第5段階のグローバル標準化)はいずれも段階論の典型的説明として正しい。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成26年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第33問)
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