問題
技術開発に必要な経営資源を「技術革新において中核となる技術上のノウハウ」とその「補完資産」とに分けて考えた場合、ハイテク・ベンチャー企業に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
選択肢
- 1多くの顧客に対して販売促進活動を行い、顧客からの注文を受けて製品を届け、対価を受け取っている企業は、補完資産としての販売力を自社で保有している。
- 2技術革新を商業化して経営成果として結実させるために必要なマーケティングやアフターサービスの活動に関する能力は補完資産として重要である。
- 3少数の特定の顧客企業が自社の大部分の製品を購入している場合、補完資産としての販売力を自社で保有している。
- 4ハイテク・ベンチャー企業の「技術革新において中核となる技術上のノウハウ」は中核能力として位置づけられ、その獲得は技術革新実現の必要条件である。
- 5ハイテク・ベンチャー企業の「技術革新において中核となる技術上のノウハウ」を価値連鎖として完結するために、補完資産の外部への依存を考慮することは重要である。
正解
3. 少数の特定の顧客企業が自社の大部分の製品を購入している場合、補完資産としての販売力を自社で保有している。
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解説
少数の特定顧客企業が大部分の製品を購入している状態は、その顧客への過度な依存を意味し、自社が広範な販売チャネルやマーケティング能力を有していることを示すものではない。むしろ自社で補完資産としての販売力を保有していないからこそ、少数の顧客への依存が生じているのであり、ウは因果関係が逆で最も不適切。アは多数顧客への直接販売を行えるなら販売力を自社保有しているという論理で適切。イは商業化に必要なマーケティング・アフターサービスが補完資産であるという定義で適切。エは中核能力(コア・コンピタンス)の獲得が技術革新の必要条件という基本理解で適切。オは補完資産の外部依存と価値連鎖完結の関係で適切。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成23年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第9問)
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