問題
選択肢
- 1企業は、製品Aの価格変化が製品Bの販売量にもたらす影響について、交差弾力性の値を算出し確認する。具体的には、製品Aの価格の変化率を、製品Bの需要量の変化率で割った値を用いて判断する。
- 2牛肉の価格の変化が豚肉や鶏肉の需要量に、またコーヒー豆の価格の変化がお茶や紅茶の需要量に影響することが予想される。これらのケースにおける交差弾力性は負の値になる。
- 3消費者が品質を判断しやすい製品の場合には、威光価格が有効に働くため、価格を下げることが需要の拡大につながるとは限らない。
- 4利用者層や使用目的が異なるため、軽自動車の価格の変化は、高級スポーツカーの需要量には影響しないことが予想される。こうしたケースの交差弾力性の値は、ゼロに近い。
正解
4. 利用者層や使用目的が異なるため、軽自動車の価格の変化は、高級スポーツカーの需要量には影響しないことが予想される。こうしたケースの交差弾力性の値は、ゼロに近い。
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解説
エは交差弾力性(cross elasticity)に関する適切な記述で正しい。利用者層・使用目的が異なる製品同士(例:軽自動車と高級スポーツカー)は相互の代替・補完関係が薄いため、一方の価格変動が他方の需要量に影響を及ぼさず、交差弾力性はゼロ(または極めて小さい値)となる。アは交差弾力性の算式は「製品Bの需要量の変化率÷製品Aの価格の変化率」(分母と分子が逆で本問は逆方向)。イの牛肉と豚肉・鶏肉、コーヒーとお茶・紅茶は代替財関係であり、一方の価格上昇が他方の需要を増加させるため交差弾力性は「正の値」(負の値は補完財関係:例えば自動車とガソリン)。ウは消費者が品質を判断しやすい製品では威光価格効果(高価格=高品質連想)はむしろ働きにくく、価格と品質の関係を明確に評価できるため通常の需要曲線(価格低下→需要増加)が機能しやすい。威光価格は品質判断困難な高級品・贅沢品で機能する。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和元年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第31問 設問1)
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