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経済学・経済政策難易度: 2023年度

中小企業診断士 過去問経済学・経済政策 第20問

問題

企業城下町のように働く場が限られているケースは、下図のような、買い手独占の労働市場モデルによって考察できる。Dは労働需要曲線、Sは労働供給曲線、MCは労働の限界費用曲線である。Sが右上がりであることは、企業にとって、たくさんの労働者を雇用するためには高い賃金率の支払いが必要であることを意味する。この高い賃金率は、追加的に増える労働者だけではなく、すでに雇用している労働者にも適用される。したがって、買い手独占の労働市場のMCは、Sよりも上方に位置する。この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 a この独占企業は、W1の賃金率で労働者を雇用する。 b 労働者の余剰は、三角形AW2Fである。 c 労働市場が完全競争である場合と比べて、三角形EFGだけの余剰が失われている。 d 最低賃金率がW0に設定されると、労働投入量は増加する。
経済学・経済政策の図表

選択肢

  1. 1a:正 b:正 c:正 d:正
  2. 2a:正 b:正 c:正 d:誤
  3. 3a:正 b:正 c:誤 d:正
  4. 4a:正 b:誤 c:正 d:正
  5. 5a:誤 b:正 c:正 d:正

正解

4. a:正 b:誤 c:正 d:正

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解説

買い手独占(モノプソニー)の労働市場モデル。需要D=MC(労働の限界費用)の交点で雇用量決定、賃金は供給曲線Sの対応点で支払い。a正:買い手独占企業は雇用量を決めた後、その水準に対応する供給曲線上の賃金W1(W2より低い)で雇用する。b誤:労働者余剰は実際の賃金水準と供給曲線の間で囲まれた三角形(賃金W1から左の三角形)で、三角形AW2Fではない(A、W2、Fの位置関係に依存)。c正:完全競争の場合と比べて買い手独占では雇用量が少なく、三角形EFGが死荷重(社会的余剰の損失)。d正:最低賃金率W0をW1とW2の間に設定すれば、企業は労働の限界費用がW0で水平になるため、最適雇用量が「増加」する(モノプソニーでの最低賃金は逆説的に雇用を増やす)。よってa正・b誤・c正・d正の組み合わせが正解。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和5年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第20問)

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