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法令上の制限

防火地域と準防火地域の違い

都市計画で定める防火地域・準防火地域は、市街地火災の延焼防止を目的とした制限地域です。防火地域の方が規制が厳しく、より広範な建築物に耐火性能が求められます。

比較表で見る違い

観点防火地域準防火地域
指定の目的市街地の中心部・幹線道路沿いの厳しい防火規制防火地域の周辺等のやや緩和された防火規制
耐火建築物等が必要な建物原則すべて。ただし階数2以下かつ延べ100㎡以下は準耐火建築物可4階以上または延べ1,500㎡超で耐火建築物必要等
建ぺい率の緩和指定建ぺい率+10%(耐火建築物等を建てる場合)指定建ぺい率+10%(耐火・準耐火建築物等の場合)
木造建築の制限木造でも耐火構造とすれば建築可小規模なら木造可(一定の防火措置必要)
看板・広告塔屋上設置・高さ3m超は不燃材料で造るまたは覆う規制対象外(防火地域のみ)

それぞれの詳しい解説

A防火地域

商業地域や幹線道路沿線等で指定される、最も厳しい防火規制が適用される地域。原則として全ての建築物を耐火建築物等とする必要があり、屋上看板等にも不燃化義務があります。

  • 階数3以上または延べ100㎡超は耐火建築物等

  • 階数2以下かつ延べ100㎡以下なら準耐火建築物可

  • 屋上看板等は不燃材料で造るか覆う

B準防火地域

防火地域の外側等に指定される、やや緩和された防火地域。一定規模以下なら木造建築も可能ですが、外壁・軒裏等に防火措置が必要です。建ぺい率の緩和も耐火・準耐火建築物等で受けられます。

  • 4階以上または延べ1,500㎡超は耐火建築物等

  • 500㎡超〜1,500㎡以下は耐火・準耐火建築物等

  • 500㎡以下は防火構造等で可

試験対策のポイント

「防火地域=厳しい・原則耐火」「準防火地域=やや緩い・規模により耐火/準耐火/防火」。建ぺい率緩和は両地域とも10%だが、防火地域は耐火建築物が要件。

理解度チェック(3問)

Q1. 防火地域内において、階数3以上の建築物について必要な構造として正しいものはどれか。

  1. 1木造でも可
  2. 2準耐火建築物で足りる
  3. 3耐火建築物等とする必要がある
  4. 4不燃材料を一部使用すれば足りる
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正解:3. 耐火建築物等とする必要がある

防火地域内では階数3以上または延べ100㎡超の建物は耐火建築物等とする必要がある。

Q2. 防火地域・準防火地域における建ぺい率の緩和として正しいものはどれか。

  1. 1防火地域内の耐火建築物等は建ぺい率+10%
  2. 2準防火地域は緩和なし
  3. 3防火地域内なら無条件で+20%
  4. 4建ぺい率は緩和されない
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正解:1. 防火地域内の耐火建築物等は建ぺい率+10%

防火地域内の耐火建築物等は建ぺい率+10%、角地はさらに+10%(合計+20%)。準防火地域も耐火・準耐火建築物等で+10%緩和される。

Q3. 準防火地域内における建築物の規制として正しいものはどれか。

  1. 1すべての建築物を耐火建築物としなければならない
  2. 2木造建築物は一切建てられない
  3. 34階以上または延べ1,500㎡超の建築物は耐火建築物等とする
  4. 4小規模な建築物でも防火措置は不要
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正解:3. 4階以上または延べ1,500㎡超の建築物は耐火建築物等とする

準防火地域では4階以上または延べ1,500㎡超は耐火建築物等が必要。小規模でも外壁等に防火措置が必要。

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