問題
市場価格のない株式(その他有価証券)であるR社株式(取得原価¥1,000,000、当社持分5%)について、R社の財政状態が著しく悪化し、1株当たり純資産額に基づく実質価額が¥350,000まで低下した。実価法により減損する。
選択肢
- 1(借) 投資有価証券評価損 650,000 / (貸) その他有価証券 650,000
- 2(借) その他有価証券評価差額金 650,000 / (貸) その他有価証券 650,000
- 3(借) 投資有価証券評価損 350,000 / (貸) その他有価証券 350,000
- 4(借) その他有価証券 650,000 / (貸) 投資有価証券評価損 650,000
正解
1. (借) 投資有価証券評価損 650,000 / (貸) その他有価証券 650,000
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解説
正しい仕訳は(借)投資有価証券評価損¥650,000/(貸)その他有価証券¥650,000である。切下額=取得原価¥1,000,000-実質価額¥350,000=¥650,000となる。市場価格のない株式(非上場株式など)は時価が把握できないため通常は取得原価で評価するが、発行会社の財政状態が悪化して1株当たり純資産額などに基づく実質価額が著しく低下(おおむね50%以上の低下が目安)した場合には、実価法により実質価額まで切り下げて評価損を計上しなければならない。本問は¥1,000,000が¥350,000へと65%低下しており要件を満たす。誤答にある実質価額¥350,000をそのまま評価損とするのは、切り下げるべき金額(差額)と切下後の簿価を取り違えた典型的なミスである。減損後は切放しとなり、回復しても翌期に戻し入れない点も押さえる。市場価格のある株式の減損(時価まで切下げ)との判定基準の違いも整理しておきたい。
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