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有価証券難易度: 標準

日商簿記検定1級 仕訳問題有価証券 第30問

問題

取引の担保として、保有する売買目的有価証券(帳簿価額¥500,000)を取引先に差し入れた。差入有価証券勘定を用いる方法による。

選択肢

  1. 1(借) 差入有価証券 500,000 / (貸) 売買目的有価証券 500,000
  2. 2(借) 売買目的有価証券 500,000 / (貸) 差入有価証券 500,000
  3. 3(借) 保管有価証券 500,000 / (貸) 売買目的有価証券 500,000
  4. 4仕訳なし

正解

1. (借) 差入有価証券 500,000 / (貸) 売買目的有価証券 500,000

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解説

正しい仕訳は(借)差入有価証券¥500,000/(貸)売買目的有価証券¥500,000である。借入金などの担保として自己の有価証券を相手に差し入れた場合、法律上の所有権は依然として自社にあり、配当や利息を受け取る権利も自社に帰属する。そのため売却とは異なり損益は生じない。ただし、自由に処分できる手元の有価証券と、担保に供して拘束されている有価証券とを帳簿上区別しておく必要があるため、帳簿価額¥500,000のまま「差入有価証券」勘定へ振り替える。差入有価証券は資産勘定であり、貸借対照表上も区分して表示される。担保を解除して返還を受けたときは、逆仕訳により元の売買目的有価証券勘定へ戻す。売却ではないので評価損益や売却損益を計上しないこと、所有権が移転しない点が、預けた側と受け入れた側双方の処理を理解する鍵となる。

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