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有価証券難易度: 標準

日商簿記検定1級 仕訳問題有価証券 第74問

問題

その他有価証券として保有するF3社株式について、当期に株式分割(1株を2株)を受けた。保有株数は100株から200株となったが、取得原価総額¥400,000に変化はない。必要な仕訳を答えよ。

選択肢

  1. 1(借) その他有価証券 400,000 / (貸) 有価証券分割益 400,000
  2. 2(借) その他有価証券 200,000 / (貸) その他有価証券評価差額金 200,000
  3. 3仕訳なし
  4. 4(借) その他有価証券 400,000 / (貸) 現金 400,000

正解

3. 仕訳なし

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解説

正しい処理は「仕訳なし」である。株式分割とは、既存の1株を複数株に分けることで発行済株式数を増やす会社の行為で、本問では1株が2株となり保有株数が100株から200株へ倍増している。しかし株式分割では、株主は新たな払込みをせず、会社の純資産も発行会社の価値も変わらない。したがって投資家側でも取得原価総額¥400,000に変化はなく、対価の支払も生じないため、会計上の仕訳は不要となる。実務的には、1株当たりの帳簿価額を引き直す備忘的な管理だけを行う。具体的には、¥400,000÷100株=1株¥4,000だった単価が、¥400,000÷200株=1株¥2,000へと半分になる。総額は不変で単価だけが希薄化する、という点が株式分割の本質である。誤りやすいのは、増えた株数に対して評価益や受贈益を計上してしまう点である。株数が増えても無償であり総額が変わらない以上、損益は一切生じない。これはその他有価証券に限らず、売買目的有価証券など保有区分を問わず共通する考え方である。

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