問題
保有する売買目的有価証券について、発行会社から無償交付(株主への無償割当)により株式を受け取った。対価の支払はなく取得原価総額に変動はない。必要な仕訳を答えよ。
選択肢
- 1(借) 売買目的有価証券 100,000 / (貸) 有価証券受贈益 100,000
- 2仕訳なし
- 3(借) 売買目的有価証券 100,000 / (貸) 受取配当金 100,000
- 4(借) 売買目的有価証券 100,000 / (貸) 当座預金 100,000
正解
2. 仕訳なし
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解説
正しい処理は「仕訳なし」である。株式無償割当(無償交付)とは、会社が株主に対して新たな払込みを求めずに株式を割り当てる行為で、株式分割と同様に株主は無償で株数を増やすことになる。対価の支払がなく、保有する有価証券の取得原価総額にも変動が生じないため、会計上の仕訳は不要となる。受け取った株数の分だけ保有株数が増えるので、1株当たりの帳簿価額(単価)を引き直す備忘的な管理を行うだけである。たとえば取得原価総額を新たな総株数で割り直せば、1株当たり単価は下がる。誤りやすいのは、貸方を「有価証券受贈益」や「受取配当金」として収益を計上してしまう点である。無償割当は会社財産の株主への分配ではなく単なる株数の増加であり、また現金等の対価も受け取っていないため、受贈益も配当金も認識しない。配当金は会社からの利益分配を現金等で受け取ったときに受取配当金として計上するものであり、株式の無償割当とは性質が異なる。総額不変・単価希薄化という点で株式分割と同じ取扱いになると理解したい。
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