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有価証券難易度: 標準

日商簿記検定1級 仕訳問題有価証券 第76問

問題

保有する売買目的有価証券(G3社株式)の発行会社が増資を行い、株主割当てにより1株¥600で50株を引き受け、払込金¥30,000を当座預金から支払った。

選択肢

  1. 1(借) 支払手数料 30,000 / (貸) 当座預金 30,000
  2. 2(借) 売買目的有価証券 30,000 / (貸) 当座預金 30,000
  3. 3(借) 当座預金 30,000 / (貸) 売買目的有価証券 30,000
  4. 4(借) その他有価証券 30,000 / (貸) 当座預金 30,000

正解

2. (借) 売買目的有価証券 30,000 / (貸) 当座預金 30,000

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解説

正しい仕訳は、借方「売買目的有価証券 ¥30,000」、貸方「当座預金 ¥30,000」である。株主割当増資とは、既存の株主に対してその持株数に応じて新株を引き受ける権利を与える増資で、株主は払込みをして新株を取得する。本問では1株¥600で50株を有償で引き受け、¥30,000を払い込んでいる。無償割当や株式分割と異なり、ここでは実際に対価を支払っているため、払い込んだ金額がそのまま追加の取得原価となる。計算は50株×¥600=¥30,000で、これを保有している売買目的有価証券の取得原価に上乗せして借方計上し、当座預金で支払う。誤りやすいのは、払込額を「支払手数料」として費用処理してしまう点である。これは新株という資産を取得するための払込みであって役務の対価ではないため、有価証券の取得原価に算入するのが正しい。また無償割当(仕訳なし)と混同しないことも重要で、有償か無償かで処理が根本的に異なる。取得後は、増資前の保有分と合算して平均単価を計算し、以後の売却原価や期末評価の基礎とする。

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