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有価証券難易度: 標準

日商簿記検定1級 仕訳問題有価証券 第77問

問題

その他有価証券として保有する非上場のH3社株式(取得原価¥500,000、市場価格なし)について、当期末においてH3社の財政状態に著しい悪化はなく、実質価額も低下していない。期末評価の処理を答えよ。

選択肢

  1. 1(借) その他有価証券 50,000 / (貸) その他有価証券評価差額金 50,000
  2. 2(借) 投資有価証券評価損 50,000 / (貸) その他有価証券 50,000
  3. 3仕訳なし
  4. 4(借) その他有価証券評価差額金 50,000 / (貸) その他有価証券 50,000

正解

3. 仕訳なし

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解説

正しい処理は「仕訳なし」である。金融商品会計基準では、その他有価証券は原則として期末に時価評価し、評価差額をその他有価証券評価差額金として純資産に計上する。しかし、市場価格のない株式(非上場株式など)については、客観的な時価を把握することが困難なため、例外的に時価評価を行わず取得原価で据え置く。本問のH3社株式は市場価格がなく、かつ発行会社の財政状態に著しい悪化がなく実質価額(1株当たり純資産額などで把握する実質的な価値)も低下していないため、減損処理(実質価額への評価減)も必要ない。結果として期末の評価替えは一切行わず、仕訳なしとなる。誤りやすいのは、その他有価証券だからと機械的に時価評価し、その他有価証券評価差額金を計上してしまう点である。市場価格のない株式は時価評価の対象外である。また、実質価額が取得原価の50%程度を超えて著しく低下した場合には、回復見込みがある場合を除き「投資有価証券評価損」を計上する減損処理が必要になる。本問はその要件にも該当しないため、処理は不要である。

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