簿記1級に戻る
有価証券難易度:

日商簿記検定1級 仕訳問題有価証券 第87問

問題

前期末に減損処理(強制評価減)を行ったその他有価証券(減損後簿価¥360,000)について、当期末の時価が¥420,000に回復した。減損処理後の評価について全部純資産直入法を適用する(税効果なし)。

選択肢

  1. 1(借) その他有価証券 60,000 / (貸) 投資有価証券評価損戻入 60,000
  2. 2(借) その他有価証券 60,000 / (貸) その他有価証券評価差額金 60,000
  3. 3仕訳なし
  4. 4(借) その他有価証券評価差額金 60,000 / (貸) その他有価証券 60,000

正解

2. (借) その他有価証券 60,000 / (貸) その他有価証券評価差額金 60,000

詳しい解説を見る

解説

正しい仕訳は(借)その他有価証券¥60,000/(貸)その他有価証券評価差額金¥60,000です。ポイントは、いったん減損処理を行うとその時の時価が新しい取得原価(簿価)とみなされ、以後はその金額を基準に評価する点です。本問では前期末に減損して簿価が¥360,000になっており、これが当期以降の取得原価となります。当期末に時価が¥420,000へ回復したので、評価差額は¥420,000-¥360,000=¥60,000の評価益(含み益)です。その他有価証券で含み益が出た場合、全部純資産直入法では損益にせず、純資産の部のその他有価証券評価差額金に計上します。したがって増加額¥60,000をその他有価証券(借方)として簿価を引き上げ、相手勘定を評価差額金(貸方)とします。最も誤りやすいのは、過年度に計上した減損損失を取り消す「減損損失の戻入れ」を行ってしまうことです。金融商品会計では減損の戻入れは認められず、回復分はあくまで通常の評価差額(純資産直入)として処理します。投資有価証券評価損戻入などの収益勘定は使いません。

仕訳問題を解く

4分野の700問を学習

有価証券の関連問題

この調子で演習を続けよう

スキマ資格では簿記1級の全700問を分野別・難易度別に体系的に学習できます。商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4分野を仕訳から体系的に押さえることが合格への王道です。