問題
将来の予定取引(商品の輸入)に対するヘッジとして為替予約を行い、繰延ヘッジ会計を適用している。決算日に為替予約の時価評価による評価益¥50,000が生じた。決算時の仕訳を行う(税効果は無視)。
選択肢
- 1(借) 為替予約 50,000 / (貸) 為替差損益 50,000
- 2(借) 繰延ヘッジ損益 50,000 / (貸) 為替予約 50,000
- 3(借) 為替予約 50,000 / (貸) 繰延ヘッジ損益 50,000
- 4仕訳なし
正解
3. (借) 為替予約 50,000 / (貸) 繰延ヘッジ損益 50,000
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解説
結論として予定取引に対する繰延ヘッジでは、ヘッジ手段(為替予約)の評価差額を当期の損益とせず、純資産の繰延ヘッジ損益として繰り延べる。評価益¥50,000は為替予約(資産)の増加・繰延ヘッジ損益(純資産)となり、(借)為替予約50,000(貸)繰延ヘッジ損益50,000とする。理論的に、ヘッジ会計はヘッジ対象の損益とヘッジ手段の損益を同一会計期間に対応させてヘッジ効果を財務諸表に反映させる手法である。繰延ヘッジはその原則的方法で、ヘッジ手段であるデリバティブの評価差額を当期の損益とせず純資産に繰り延べ、ヘッジ対象(予定取引による損益)が認識される時点まで持ち越して同時に損益化する。本問の予定取引はまだ取引が成立していないため、対象側の損益が出るまで予約の評価益を繰延ヘッジ損益として純資産に留保する。誤りやすい点は、独立処理と同様に評価差額を為替差損益(当期損益)としてしまうことである。繰延ヘッジ損益はその他有価証券評価差額金と同じく純資産直入される項目であり、税効果を適用する場合も損益を経由しない点で共通する。
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