問題
外貨建ての固定資産(建物)$50,000を取得時相場1ドル¥150で取得し、帳簿価額¥7,500,000である。決算時の直物相場は1ドル¥160に変動した。決算時の建物の換算に関する処理として正しい仕訳を選びなさい。
選択肢
- 1(借) 建物 500,000 / (貸) 為替差損益 500,000
- 2(借) 為替差損益 500,000 / (貸) 建物 500,000
- 3(借) 建物 500,000 / (貸) その他有価証券評価差額金 500,000
- 4仕訳なし
正解
4. 仕訳なし
詳しい解説を見る解説を閉じる
解説
結論として建物などの有形固定資産は非貨幣項目であり、取得時の相場(HR)で換算した帳簿価額のまま据え置くため、決算時の換算替えは行わず仕訳なしが正しい。理論的に、外貨換算会計では資産・負債を貨幣項目と非貨幣項目に区分し、貨幣項目(現金預金・金銭債権債務)は決算日相場(CR)で換算替えするが、非貨幣項目は取得時の相場で固定される。建物は将来一定額の外貨を受け取る金銭債権ではなく、企業が使用・保有する実物資産であるため非貨幣項目に該当する。取得時レート¥150で換算した¥7,500,000の帳簿価額は、その後決算日レートが¥160に変動しても換算替えしない。したがって為替差損益は生じない。誤りやすい点は、外貨建てで取得したからすべて決算で換算替えすると思い込むことである。棚卸資産・有形固定資産・前払金・前受金などの非貨幣項目は換算替え不要で、取得時レートの帳簿価額のまま貸借対照表に計上される。なお減価償却費も取得時レートに基づく取得原価を基礎に計算する点も合わせて理解しておく。
仕訳問題を解く
4分野の700問を学習