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収益認識難易度:

日商簿記検定1級 仕訳問題収益認識 第354問

問題

返品権付きで商品¥800,000(原価¥500,000)を現金販売した。このうち¥80,000分は返品が見込まれる。返品見込分の収益は計上しない。売上計上の仕訳(収益側のみ)を行う。

選択肢

  1. 1(借) 現金 800,000 / (貸) 売上 720,000, 返金負債 80,000
  2. 2(借) 現金 800,000 / (貸) 売上 800,000
  3. 3(借) 現金 720,000 / (貸) 売上 720,000
  4. 4(借) 現金 800,000 / (貸) 売上 720,000, 契約負債 80,000

正解

1. (借) 現金 800,000 / (貸) 売上 720,000, 返金負債 80,000

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解説

結論として返品権付き販売では、返品が見込まれる分は収益を認識せず返金負債を計上する。売上は¥720,000(=¥800,000−¥80,000)、返金負債¥80,000を計上し、収益側は(借)現金800,000(貸)売上720,000・返金負債80,000とする。計算は、現金受領総額¥800,000から返品見込額¥80,000を控除した¥720,000を収益とし、控除分を返金負債とする。理論的に、返品権付き販売における返品見込みは変動対価の一種であり、返品されると見込まれる分については財に対する支配が顧客に移転したとはいえないため収益を認識せず、顧客へ返金する義務として返金負債を計上する。これにより収益は実際に企業に帰属すると見込まれる純額のみが計上される。誤りやすい点は、総額¥800,000で売上を計上してしまうことである。また本問は収益側のみだが、返品見込分に対応する原価部分は返品資産として別途計上し売上原価から控除する必要がある(次問の論点)。収益側で返金負債、原価側で返品資産を立てることで、返品見込分の損益が両建てで除かれる仕組みになっている。

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