問題
次の文章の要旨として、最も適切なものはどれか。 地方分権改革は、中央集権的な行政システムを見直し、住民に身近な行政サービスを地方公共団体が自主的・主体的に担えるようにすることを目指してきた。1999年の地方分権一括法により機関委任事務制度が廃止され、国と地方の関係は上下・主従から対等・協力の関係に転換された。しかし、財源の移譲が十分でないことや、国の関与が依然として大きいことなど、課題も残されている。地方分権は、住民自治の充実と効率的な行政運営の両面で重要であり、今後も継続的な取組が必要とされている。
選択肢
- 1地方分権改革は完全に達成され、課題は残されていない。
- 2機関委任事務制度は現在も存続している。
- 3地方分権改革は進展したが財源移譲等の課題が残り、継続的な取組が必要である。
- 4国と地方の関係は従来通り上下・主従の関係である。
- 5地方分権は効率性の面でのみ重要であり、住民自治とは無関係である。
正解
3. 地方分権改革は進展したが財源移譲等の課題が残り、継続的な取組が必要である。
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解説
本文は、地方分権改革の目的(住民に身近な行政を地方が自主的・主体的に担う)、1999年の地方分権一括法による機関委任事務制度の廃止と国・地方関係の対等・協力への転換という成果、財源移譲の不十分さや国の関与の大きさという残された課題、継続的な取組の必要性という流れで構成されており、進展と課題の両面を踏まえた肢3が要旨として適切である。肢1は「課題は残されていない」とする点で本文の課題の指摘と矛盾し、肢2は廃止された機関委任事務制度を存続するとする点で誤り、肢4は「対等・協力の関係に転換された」との記述に反し、肢5は「住民自治の充実と効率的な行政運営の両面で重要」とする本文に反する。要旨把握問題では、逆接の接続詞「しかし」の後に課題や筆者の主張が示されることが多く、結論部の表現に着目するのが頻出の解法ポイントである。
一問一答
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