問題
認知に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。
選択肢
- 1認知は婚姻外の父子関係を法的に確立するものである。
- 2認知は父が自発的に行う任意認知と裁判による強制認知がある。
- 3認知の効力は出生の時に遡る。
- 4成年の子を認知するには子の承諾が必要である。
- 5認知は母親についても必要であり、出産だけでは母子関係は成立しない。
正解
5. 認知は母親についても必要であり、出産だけでは母子関係は成立しない。
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解説
判例(最判昭和37年4月27日)は、母と嫡出でない子との間の母子関係は、原則として分娩の事実により当然に発生するとしており、母の認知は不要であるから、肢5が妥当でない。認知が実際に必要となるのは、婚姻外で出生した子と父との間の父子関係である。肢1のとおり認知は嫡出でない子について法律上の親子関係を生じさせる制度であり(民法779条)、肢2のとおり父が届出により行う任意認知(781条)と、子等が認知の訴えにより求める強制認知(787条)がある。肢3のとおり認知の効力は出生の時に遡るが、第三者が既に取得した権利を害することはできない(784条)。肢4のとおり成年の子を認知するにはその承諾が必要である(782条)。胎児の認知には母の承諾を要すること(783条1項)、認知の訴えは父の死亡の日から3年以内に限られること(787条ただし書)も頻出ポイントである。
一問一答
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