問題
製造間接費が多品種少量生産により多額に発生している企業で、伝統的な直接作業時間基準による一律配賦を続けた場合に生じやすい問題として最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1直接材料費が製品に直課できず総原価が過大になる
- 2製造間接費の総額そのものが増加してしまう
- 3固定費が全く配賦されず売上原価が過小に計上される
- 4直接作業時間の多い大量生産品に間接費が過大に、生産量の少ない多品種品に過小に配賦され、製品別採算を見誤る内部相互補助が生じる
正解
4. 直接作業時間の多い大量生産品に間接費が過大に、生産量の少ない多品種品に過小に配賦され、製品別採算を見誤る内部相互補助が生じる
詳しい解説を見る解説を閉じる
解説
多品種少量生産では、段取・検査・発注など生産量に比例しない活動が間接費の多くを占める。これを直接作業時間のような操業度基準で一律配賦すると、直接作業時間の多い大量生産品に間接費が過大に配賦され、逆に少量多品種品には実際の活動消費に比べて過小にしか配賦されない。この歪みにより、本来不採算の製品を採算がとれると誤認するなどの内部相互補助(クロス・サブシディゼーション)が生じ、製品別採算や価格設定を誤る。よって大量品に過大・多品種品に過小配賦され採算を見誤るとする内容が正しい。直接材料費は製品に直課できるため配賦基準の問題とは無関係で、直課できず総原価が過大になるとする内容は誤りである。全部原価計算では固定間接費も配賦されるため、固定費が全く配賦されず売上原価が過小になるとする内容は誤りである。配賦基準の選択は各製品への割当を変えるだけで間接費の総額自体は増減しないため、総額が増加するとする内容は誤りである。この歪みの是正にABCが有効である。
一問一答
5科目1,000問を科目別に学習